ボストン赴任時に日本へ送付していた報告書です。1989/11〜1990/10の1年間です。赴任先の会社との契約 上、仕事の内容を書くことができなかったので「生活月間報告書」という題にして身の回りのことを書いた、 ちょっと面白いレポートになっています。ほとんど自分の思い出のようなものなので、他の人が読んでもあ まり面白くないかも知れません。 緑字は、このページ作成時に入れた注釈です。
11月も終わりに来ると「Bostonは本当に寒いのだな」と実感させられます。この前まであんなに紅葉が きれいだったのに、今は見る影もなく、それにましてThanksgiving Dayに大雪が降ったのにはびっくり しました。これから車の運転が心配ですが、スキーも本格的にできそうなので楽しさも半分です。
日本のデータショーやビジネスショーと同じだと聞いて行ったのですが、想像以上に広かったという のが第一印象です。ただ、日本のようにけばけばしさは感じられず、見学者のほとんどがビジネススー ツ姿の人が多かったようです。日本企業もかなり多く出展しており、それなりに広いブースも構えて いるのを見ると、改めて日本もがんばっているんだなと感じさせられました。全体的にハードウェア 関係が多かったようです。AT&TのSystemV Rel4.0やIBMのOSF/Motifの展示もありましたが、あまりぱっ としなかったようです。
HAL-SK 11/17 - 11/19 San Francisco見識を広めるためという名目でSan FranciscoのHAL-SKを訪問し、松下課長と色々と話をしてきまし た。我々の存在とOSFについてはご存知でしたが、実際に我々が何をやるか(MシリーズにOSF/1を移植 する)はご存知ではなかったみたいです。
一応公務ということで会社の費用でLas Vegas、San Franciscoと行ったのですが、COMDEXを除くとほ とんどが観光のようなものでした(こんなこと書いていいのかな)。私にとってはじめての米国内出張 だったのですが、飛行機で3時間も飛んだのに、まだアメリカの半分しか行っておらず、改めてアメ リカの広大さを感じさせられました。出発前は、多少の不安と3人いればどうにかなるだろうという 気持ちで、どうにかBostonまで帰ってこれたのでよかったのですが、Los Angelesで飛行機がエンジ ントラブルで引き返したときは、一時はどうなるかと心配してしまいました。
Bostonとは裏腹に、Las Vegasの夜の華やかさ、San Franciscoの西海岸特有の陽気さがとても印象的 で、今回の出張はいい経験ができたと思います。
先々月買ったamaryllisの鉢植えがようやくつぼみを膨らまし、もうすぐ真っ赤な花を咲かせようとし
ています。でもスーパーマーケットで買った安物だったせいかちょっと変なんですよね。普通は、葉の
間から茎が出るのに、わたしのはこんな風になっておりちょっとみっともないamaryllisになってしま
いました。
(画像は実際の報告書をデジタルカメラで撮影したものです)
今回は私のサイフの中のカード類について書いてみます。こちらに着てから何か知らないけどやたらと カードが多くなったように感じます。
これが事件簿(吉川さんが書いていたような・・・
)に登場した銀行のキャッシュカードです。普通の人は1週間ぐらいで手に入るのですが私の場
合は1ヶ月もかかってしまいました。
これは見てわかるようにクレジットカードです。居住日数等が少なく信用性がないということで拒否さ
れたのですが、(嶋)のOSFの知り合いの知り合いにBay Bankの副社長がいたので、その人に話をつけて
ようやくこのカードを手に入れることができました。
ソーシャルセキュリティとドライバーズライセンスは前回報告(何だっけ?
)したものです。
これはロジャックといって車のセキュリティシステムです。車が盗まれたとき警察に電話し番号を教え
ると、車に取り付けてあるロジャックシステムから電波を警察のレーダーがキャッチし見つけてくれる
そうです。この前、私のアパートでも車の盗難があったばかりです。アメリカって怖いですね。
これは、American Automobile Association(AAA)のメンバーズカードです。日本のJAFのように車が故
障したときに助けに来てくれるそうです。また、このAAAでは地図を只でくれるので、ニューヨーク、
フロリダなどの地図をいっぱいもらってきました。
これは、日本で言う保険証みたいなもので、病院代が安くなるそうです。また、このカードとクレジッ
トカードを持っていれば、急患のときでも大丈夫だそうです。
これが私のビジネスカードです。あんまり使う機会はないのですが、昨日(12/19) HICOM/BSDのOpen
Houseがあったときに初めて使いました。(なんと、メールアドレスがuunetで
す)
会社の駐車場に入るときのカードとオフィスや計算機室に入るときのカードです。
これが本場アメリカのマジックキングダムメンバーズシップカードです。日本と同じように只だったの
でもらってしまいました。
(おまけ)
これは、アメリカでも滅多にお目にかかることのない1ドル硬貨です(50セント硬貨は
まだ見たことがありません)。これはどうやって手に入れたかというと先月サンフランシスコに行った
とき、ケーブルカーに乗ったのですが、そのときのチケットの自動販売機のおつりがこの硬貨でした。
旅行のパンフレットに“1ドル硬貨を手に入れる方法”と書いてあったので早速試してみました。
(上の2個が1ドル硬貨の裏表で、下の大きいのが50セント硬貨です)
<最後に>
私の方は風邪もひかずに元気に仕事をしています。月報には仕事の話がかけないのはそ
ういう決まりになっているからです。遊んでばかりいるとは思わないでください。それにしても、この
前のスキーは面白かった・・・。んっ!
Bostonの天候は気まぐれです。寒い寒いと思っていたら急に暖かくなるし、大雪が降ったかと思うと次 の日には雨になったりします。先週のある晩みぞれが降りいやな天気だなぁと思っていたら案の定とん でもないことが起こりました。なんと、外に駐車している車全体が1cmぐらいある氷に覆われている ではありませんか。丁寧にラジオのアンテナまでびっしり凍っていました。エンジンをかけようにも初 めは鍵が鍵穴に入らない、ドアが開かない、とすったもんだしたうえ、30分以上もかけて氷を落とし、 ようやく出社することができました。
今回の月報は、「アメリカ新発見 Part I(Part IIがあるかはわからない)」と題し、一人の日本人から 見たU.S.Aをエピソードを交えながら語りたいと思います。
<最後に>
大晦日に一年の垢を落とす意味で髭を剃りました。Cathyに「Good!」と言われたのには
ちょっとショックでしたが、懲りずにまたいつか挑戦しようと思っています。でも、余程似合っていな
かったのでしょうね。
Bostonも漸く春めいてきました。新緑の季節がもうすぐそこだという心弾む思いと、すべての汚れを覆 い隠す雪のBostonを楽しみたいという思いがあります。本当は、スキーができなくなって残念がってい るだけですけど・・・。毎週スキーに行っていたせいか、初心者の私でも結構滑れるようになりました。 これからはゴルフの季節ですかね。
仕事の方は、OSFのSnapshot1、Snapshot2がデリバリされ、だんだんと忙しくなってきました。仕事が 忙しくなるにつれ、乱れてくるのが食生活ということが最近分かってきました。最近の夕食の献立は、 「インスタントラーメンとビール」、「フライドチキン(電子レンジ用)とビール」、「フライドフィッ シュ(電子レンジ用)とビール」といった感じで、カレーを作ると「カレーライスとビール」、「カレー スパゲッティーとビール」、「カレーうどんとビール」になってしまいます。(フタ)曰く「早く嫁さん をもらいなさい」という結論に達してしまいました。
最近ワインが好きになってきた私ですが、(日本で飲んだことのあるワインとは比べ物にならないくら いおいしい) この前16ドルのワイン(今まで買ったことのあるワインは最高で13ドル)を買おうかど うしようか悩んでいる横で(倉本)は40ドル、30ドルのワインをあっさりと買っていました。この前、 その40ドルのワインを一緒に飲んだのですが、結局私の40ドルの味は分かりませんでした。ワイン 通になるにはまだまだのようです。
Bostonにも漸く春が訪れ、暖かさが増してきました。日本のように桜満開という感じではありませんが、 木々の芽が少しずつふくらみ始めたようです。時々道端に飛び出してくるリスを見かけると「あぁ、春 んだんだなぁ」と思う今日この頃です。サマータイムに替わったせいもありますが、日没が7時過ぎと なりかなり日が長くなったような錯覚を受けてしまいそうです。昨年の夏こちらについた時は、仕事の 方が暇だったので定時後ゴルフの打ちっぱなしにいけたのですが、最近は忙しくなり "day-light-saving"のありがたみは被っていません。
今日は税金の話について書いてみようと思います。日本にいたときは、税金についてほとんど関心がな かったので考えてみたこともなかったのですが、アメリカでは税金の手続きを自分でしなければいけな いので大変でした。とは言っても、実際の書類は"Peat Marwick"というそれ専門の会社が代理で作成し てくるので、我々の作業は"Peat Marwick"が書類の作成できるように構成された質問状に答えるだけと、 あとは、作成された書類にサインをし、税金額を書いたチェック(小切手) と一緒に税務署に送るだけです。
アメリカの税金には連邦税と州税があります。それぞれ税率は15%と5.375%で、ちなみにマサチューセッ ツ州の消費税は5%です。外国人である我々は、連邦税法上の身分が「Resident Alien」と 「Non-resident Alien」とあり税率が異なります。私の場合は、米国滞在日数が132日のため 「Non-resident Alien」になりました。「Non-resident Alien」は米国源泉の所得のみに課税されます。
日本と少し違う点は、銀行利子の税金があります。日本だと銀行利子は源泉徴収されますが、米国の場 合は源泉徴収されない代わりに、先ほどの書類に所得の一部として一年間の銀行利子額を記入しなけれ ばなりません。このため、銀行から毎月送って来る明細書には1月からの全利子額の合計が記入されて います(ちなみに銀行の利子率は7.5%ぐらいです)。
前述した「大変でした」というのは、Moving expenses(日本から米国への引越費用:飛行機代、荷物運 搬代、赴任手当て等)約9000ドルが所得に入っていたことです。連邦税の方は、控除対象として全額課 税額から引かれていたのですが、州税の方は、控除されておらず約500ドルの税を支払わなければなら ないことになっていました。私が総務の人に「赴任費用に税金がかかり、自分で支払わなければならな いのは納得がいかない。もし支払わなければならないなら、会社側が支払うべきではないか」と言った 所「アメリカの税法はそういうもんだよ」とあっさり。それでも納得がいかず別の人に相談し、問題点 としてオクラホマのHICOM本社に連絡を取ってもらいました。結局、Moving expensesは所得に入れない ことになったのですが、Peat Marwickからの修正版を待っていては税期限に間に合わないのですぐに送 付しなさいと総務の人に言われ税務署に送ったところ、翌日に修正版がPeat Marwickから来たではあり ませんか。
オクラホマの経理の人に「古いのを既に送ってしまったのですが、どうしましょうか」と電話をかけた らその第一答が「早まったことをしましたね」とあまりにも無下な答えに愕然としてしまいました。ど うにか第3版の書類(払いすぎの額を取り戻すための書類)をPeat Marwickに作成してもらったのですが、 その書類にもミスがあり結局私がホワイトで訂正することになりました。どうにか税期限には間に合い ましたが、本当に色々あって大変でした。払いすぎの額が戻って来るか少し心配ですけど・・・。 ( 後日、無事戻ってきました。私よりひと月早く赴任した人は、滞在日数の関係で だめでした。 )
<最後に>先日、漸く車にカセットデッキをつけました。毎日「松田聖子」の曲をガンガンかけながらFree wayを 飛ばして通勤しています。
新人が入ったら顔写真と自己紹介でも送ってください。
先月まで細い枝を空いっぱいに伸ばしていた木々に漸く緑が蘇ってきました。花の季節は一瞬にして過 ぎ去り、Bostonももう緑の季節です。暖かくなったり、寒くなったりの日々が続いており、時々アパー トの部屋に暖房を入れることもあります。最近は、はっきりしない天気が多いようです。
先日スーパーでPansyの種を買い、芽が出てきたところです。2ヵ月後にはきれいな花を咲かせること でしょう。
今日は「ボストン日本人会会員名簿」に記載されている広告について書いてみます。日本にいる皆さん には関係ないと思いますが。(毎月代わり映えのしない生活をしているので書くネタがないとううわさ もありますが・・・。)
読み返してみるとあまりにもつまらないことを書いてしまったと反省しています。来月はもっとまとも なことを書きます。
米国人のEngineering Directorが入り、これから米国人のEngineering Staffも増えてきそうで、英語 を話す機会も増えてくるでしょう。私の英語ではまだまだで、少しはうまくなって帰らないとアメリカ にきた意味がない。FS(機能仕様書)とか英語で書いており、Cathyにチェッ クしてもらっています。仕事をしながら英語の勉強ができるというのはやはりこちらにいる利点です。
Bostonも夏らしくなり始め、日ざしが眩しく感じられるようになりました。確か日本では、この季節に なると入道雲が空一面に広がるころだと思うのですが、こちらの空は秋口を思わせるような筋雲が、時々 広がっています。やはり、北に位置するためでしょうか。
最近太り気味になったせいもありますが、運動不足を解消するために先週自転車を購入しました。
こちらの自転車人口は非常に多く、暖かくなり始めたと同時にあちらこちらで自転車に乗っている人を
見かけるようになり、中には雨の中でも走っている人がいるくらいです。私が冬にスキーを買ったお店
「Ski Market」、夏はどうしているのだろうと思い覗いてみると、やはり自転車を売っていました。そ
れだけ、自転車の需要が大きいのでしょうね。
日本にいた頃は、自転車で三浦半島一周とか小田原まで走っていたのですが、約一年のブランクがあり、 ちょっと走っただけでもすぐバテてしまいます。今のところの目標は、Cape Cod一周を挙げています。 もちろん半島の根元までは、車で行くのですが。また、ヘルメットとかウェアも買って本格的にやって みようかとも考えています。車だと見過ごしてしまいそうな、ほんのちょっとした景色でも、自転車で 走るとまた違った味わいがあるものです。たまたま、教会の前を自転車で通ったら結婚式の最中で、タ キシードとウェディングドレスの新郎新婦が派手に飾った車に乗るところでした。アメリカの結婚式も なかなかいいもんだなぁと立ち止まってみているところを、たまたま自動車で通りかかった吉川さんに 見つかってしまいました。
秋のBostonは非常に綺麗で、紅葉の中を走るのを今から楽しみにしています。
<最近戸惑った英語>最近、Development meetingにGaryさんが加わり、会議の前半が英語になりました。一週間分の自分の ステータス、問題点、それから来週の予定を報告するのですが、日ごろ日本語しか使っていないため、 なかなか英語が出てこず苦労しています。
Bostonは今夏真っ盛り、日中の気温は30度を超えることがあります。但し、日本のように寝苦しい熱帯 夜はまだ経験したことはありません。先週の夕方、急に暗くなり雷と共に大雨が降りました。やはり、 どこにでも夕立と言うのはあるのだなと莫迦な事を思ったのは私だけでしょうか。
中学の英語で「今何時ですか?」は、"What time is it now?"と習いましたが、別の言い方があるのに はびっくり(ただ、私だけが知らなかったのかもしれませんが)。昨日エレベータの中で、"What time do you have?"これは素直に返答することができましたが、半年くらい前に"Do you have a time?"と女 性に尋ねられて、時間を聞いているのかな?、それとも・・・と返事に困っていると、その人の腕時計 を指差すジェスチャーで漸く質問の意味が分かりました("a"があるとなしでは意味が違いますよね)。
<最近上手になったこと>米国人のエンジニアが5人になり、HICAM/OSDのエンジニアリンググループも活気付いてきました。こ れで、仕事さえ暇になってくれれば申し分ないのですが・・・。
Bostonの夏はそろそろ終わるのじゃないかと言う気配がしてきました。なかなか訪れなかった春があっ という間に過ぎたと思ったら、夏もいつの間にか過ぎ去ろうとしています。日本ではまだまだ暑い日が 続いていることでしょう。
Bostonに赴任して一年が経ちました。振り返ってみると本当に慌ただしかった一年でしたが、風邪もひ かず何とか元気に暮らしています。初めての海外生活、右も左も分からない遠い異国の地で・・・、と やはり本音を言うと出発前は不安でしたが、今思うと英語がそれほどできなくても何とかなるものだな と変な自信がつきました。
先々週ニューヨークに遊びに行ったとき、日本食屋さんで焼き魚定食(鯵、味噌汁、焼き海苔、やっこ、 たくわん)を食べました。久々に本物の日本料理を食べたと感動してしまいました。まず、Bostonでは このような料理は食べられないでしょう。雰囲気が似たものはあるのですが、アメリカ人相手のためか 味は今ひとつです。
Bostonはもう秋です。あちらこちらの木々の葉が、その色を変えようとしています。後半月もすれば Bostonで一番綺麗な紅葉の季節が楽しめるのですが、ただ、頭の中をよぎるのはこの後に控えるあの厳 しい冬のことです。先週から何とアパートに暖房が入っているくらいです。
今月は車検(safety car inspection)について書きたいと思います。日本での車検は、車を持っていな かったのでよく分からないのですが、こちらでは至って簡単だということがよく分かると思います。
まず、この車検は一年に一回実施することが義務付けられています。私の車も購入してから一年経つた め、この車検を受けなければなりませんでした。毎年車検を受ける割には、片目のライトとかテイルラ ンプが壊れている車をよく見かけるのはどうしてでしょうね。あんな車でよく走れるなと思っているの は、私だけではないはずです。
この車検は、車に貼ってあるステッカーと同じマークの看板のあるガソリンスタンドおよび整備工場で ならどこでも受けることができ、もちろん予約も要りません。私の場合、会社の近くのガソリンスタン ドに昼休みを利用していきました。
「すみません、車検を受けたいのですが」と尋ねると、「それじゃ、その辺を20分くらい走ってきて ください」。人から話を聞いていて知っていたのですが、これは排気ガスの検査を正確にするために必 要なことらしいです。面倒くさいから、もう走って来たと言おうかと思ったのですが、検査が悪く出る とまずいのでとりあえず走ってくることにしました。20分後「I'm all set.」、車を車庫に入れて車 検の開始です。エンジンを止めて車から出ようとすると、「エンジンはそのまま、窓を開けて、そこに 座ってなさい」どうするのだろうと思っていると、「15ドル、それと自動車登録証を見せてくれ」。 車検が何と15ドル、安いもんですね。その後はもう簡単、排気口に何か取り付けて排気ガスの検査、 その間にヘッドライト、ハイビーム、ウインカー、ブレイキランプ、ワイパーの動作確認、ただバック ランプの確認をしなかったのは不思議でした。ステッカーを張り替えて、10分足らずで車検は終了し ました。本当にこれだけの検査でよいのだろうか・・・。
ゴールデンウィークもなく、夏休みもなかった我々ですが、来週から10連休のバケーションをとって、 サンフランシスコ、ロスアンジェルス、ラスベガス(グランドキャニオン)に遊びに行ってきます。
「おなかが出てきたね」と君が言ったから八月二十二日はビール記念日 |
今回は、ちょっと趣向を凝らして縦書き(HTMLではちょっと面倒なので、そのまま 横書きです)にしてみました。右(上)の歌はもう三年前になりま すが、(倉本)がISCに出張していたときに日本からのメッセージとして送ったものです。お分かりの ようにこの歌は、俵 万智のベストセラー『サラダ記念日』の中の歌
「この味がいいね」と君が言ったから七月六日はサラダ記念日 |
をもじったものです。先月サンフランシスコの本屋でこの本を見つけ、思わず懐かしくなり、また買っ てしまいました。
卵二つ真剣勝負で茹でているネーブルにおう日曜の朝 |
ロブスター真剣勝負で茹でているまだかまだかとボストンの夜 |
こちらではポンドあたり6〜7ドルなのですが、メーン州まで足を延ばすと2〜3ドルでライブロブス ターが買えます。ちなみにメーン州の車のナンバープレートには、このロブスターの絵が描いてありま す。
万智ちゃんを先生と呼ぶ子らがいて神奈川県立橋本高校 |
地下鉄をTと呼ぶボストンの人なぜか懐かしヨコハマのT |
地下鉄の入り口は、このTのマークが目印です。ニューヨークとは違い治安もそれほど悪くはなく安心 して乗れます。ただ、注意しなくてはいけないのは、上りと下りの入り口が違うことぐらいですかね。
なつかしい町となるらん西安(シーアン)に今日で二度目の洗濯をする |
なつかしい町となるらんボストンで今年二度目の冬をむかえん |
スキーがいっぱいできていいね、と日本の人たちは思っているかもしれませんが、出勤前の車からの雪 下ろし、雪の中の運転など非常に厳しいものがあります。でもスキーはいっぱいできます。
日本を離れて七日セ・リーグの首位争いがひょいと気になる |
日本を離れて一年セ・リーグの首位争いよりもボストン・レッド・ソックス |
レッド・ソックスもなかなかいいところまではいったのですが、プレイオフで負けてしまいました。こ のプレイオフの時、こちらのエンジニアの人が会社にテレビを持ってきて応援していたのにはびっくり しました。
「寒いね」と話しかければ「寒いね」と答える人のいるあたたかさ |
「むなしいです」と話しかければ「名言だ」と答える人のいるあたたかさ |
「むなしいです事件」を知っている人は、もう少なくなりました。私が入社した年のことです。
「嫁さんになれよ」だなんてカンチューハイ二本で言ってしまっていいの |
「俺は男だ」なんて大ナマ5ハイ半で吐いてしまっていいの |
これももう四年ぐらい前の話です。伊勢崎はオデオンのビアガーデン、二時間飲み放題で大生5杯半飲 んだのまではよかったのですが・・・。私も若かったのですね。今年の日本は暑かったから、さぞかし ビールが美味しかったことでしょう。
今日は風呂が休みだったというようなことを話していたい毎日 |
もうバグがなくなったというようなことを話してみたい試送日 |
HI-OSF/Mの試送日にはこうありたい。
思い出の一つのようでそのままにしておく麦わら帽子のへこみ |
思い出の一つのようでそのままにしておく/tmpのファイル |
こういう人がいるから、ファイルシステムがパンクするんだよ。
愛人でいいのとうたう歌手がいていってくれるじゃないのと思う |
踊るポンポコリンをうたう歌手がいて日本にも変なのがいるなと思う |
そんなに流行っているのですか?
君の香の残るジャケットそっと着てジェームス・ディーンのポーズしてみる |
君の香の残るスカートそっと着てマリリン・モンローのポーズしてみる |
いや、失礼! 想像してはいけません。
青春と言う字を書いて横線の多いことのみなぜか気になる |
朱夏と言う字を書いて自分の年がなぜか気になる |
「30までブラブラするよ」という君の如何なる風景なのか私は |
「30までブラブラするよ」といった吾はこのボストンで朱夏をむかえる |
古代の中国人は、人生を四つの季節にたとえたという。 「青春」、「朱夏」、「白秋」そ して「玄冬」。 五木寛之著「朱夏の女たち」より |